整骨院の電気治療の効果とは?仕組み・種類・禁忌を解説
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整骨院の電気治療には、鎮痛・血行促進・筋機能の改善という3つの効果が期待できます。低周波からハイボルトまで機器によって特性が異なり、症状に合った種類を選ぶことで回復をサポートします。
仕組みから種類の選び方・禁忌まで、菊川・森下駅近くのかみくら整骨院の柔道整復師が順に解説します。
整骨院の電気治療とは
電気治療とは、微弱な電流を体に流して神経や筋肉に刺激を与え、痛みや不調を改善する物理療法のことです。マッサージや温熱療法と並ぶ物理療法のひとつで、整骨院のほか病院のリハビリ室でも広く取り入れられています。
人間の細胞はもともと微弱な電気を帯びており、外部からの電気刺激に反応する性質があります。電気治療はこの仕組みを活用し、神経電流に近い電気刺激を与えることで、深部の筋肉や神経にアプローチします。手技だけでは届きにくい部分にも効果が届く点が特徴です。
電気治療に期待できる3つの効果
整骨院での電気治療で主に期待できる効果は次の3つです。
①鎮痛効果
電気刺激が、痛みの信号を脳に伝える神経の働きを一時的に抑え、痛みを和らげます。「ゲートコントロール理論」として医学的に説明されており、慢性的な腰痛や肩こりに対して即効性を感じやすい効果です。
電気刺激によって鎮痛物質のβエンドルフィン分泌が促されることも知られています。施術中から「楽になった」と感じる方が多い理由のひとつです。
②血行促進効果
電気刺激で筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで、局所の血流が改善されます。血行が良くなると、筋肉に酸素と栄養が届きやすくなり、老廃物の排出も促されます。肩こり・腰痛に加え、むくみや冷えの改善にもつながります。
③筋機能の改善
電気刺激で筋肉の収縮を繰り返すことで、筋力の維持・向上をサポートします。けがや手術後など筋肉を動かしにくい時期に、筋萎縮を防ぐリハビリ手段としても使われています。スポーツ復帰を目指す方のコンディショニングにも活用できます。
電気治療の主な種類と特徴
整骨院で使われる電気治療の機器は複数あります。症状や治療目的によって適した種類が変わるため、問診の内容をもとに担当者が選定して施術します。
| 種類 | 届く深さ | 向いている症状 |
|---|---|---|
| 低周波(TENS) | 表層(2〜3mm) | 肩こり・筋肉疲労・表層の痛み |
| 干渉波 | 深部(3〜4cm) | 深部のコリ・神経痛・関節周辺の痛み |
| ハイボルト | 深部(干渉波以上) | 慢性痛・深部コリ・急性外傷後の回復 |
| EMS | 筋肉直接 | けが後のリハビリ・筋萎縮予防 |
| マイクロカレント | 細胞レベル | 炎症後の組織修復・刺激を抑えたい方 |
低周波治療(TENS)
1,000Hz以下の低い周波数の電流を使う治療法です。皮膚表面から2〜3mmほどに刺激が届き、表層の筋肉のコリをほぐしたり痛みを和らげたりするのに向いています。整骨院で最もよく用いられる基本的な電気治療で、強さは細かく調整できます。
干渉波
異なる周波数の交流電流を2方向から体に流し、干渉して生じる波を利用します。低周波よりも皮膚抵抗が低く、3〜4cmほど深い部分まで届くのが特徴です。筋肉の緊張をほぐしながら、表層の施術では届きにくい深部の痛みにアプローチします。
ハイボルト(高電圧電気刺激療法)
高い電圧の電気刺激を使い、深部の筋肉や神経に直接働きかける治療法です。「ツインピーク波」という短時間に2回のスパーク波を流す特殊な波形を使うことで、皮膚抵抗を下げながらビリビリ感を抑えて深部に電流を届けます。マッサージでは届きにくい慢性的な深部のコリや神経の過興奮を抑えるのに有効です。
EMS(神経筋電気刺激)
筋肉の神経に直接電気刺激を与えて強制的に収縮させる治療法です。自分では動かしにくい筋肉を外部からトレーニングする効果があり、けが後の筋萎縮予防やスポーツリハビリで活用されます。
マイクロカレント療法
感じるか感じないかほどの極めて微弱な電流(1マイクロアンペア前後)を使う治療法です。人体の生体電流に最も近い微弱電流で、細胞レベルの修復を促す効果が期待されます。急性炎症の回復期や、他の電気治療では刺激が強すぎると感じる方にも使いやすい選択肢です。
電気治療を受けられない方(禁忌)
安全に施術を受けていただくため、次に当てはまる方は電気治療をお断りする場合があります。問診の際に必ずお伝えください。
- ペースメーカーや埋め込み型除細動器を装着している方(機器の誤作動のおそれ)
- 妊娠中の方(特に腹部・腰部付近への施術)
- 施術部位に傷・皮膚炎・感染症がある方
- 体内に金属インプラントがある方(部位によっては施術可能な場合もあります)
- 心臓疾患をお持ちの方
- 悪性腫瘍がある部位への施術
電気治療の副作用と注意点
電気治療は基本的に安全性の高い施術ですが、次のような反応が出ることがあります。
- 施術中はピリピリとした刺激感があります。強さは都度調整できますので、不快なときはすぐスタッフへお申し出ください。
- 吸盤(電極)の跡が皮膚に数日残ることがあります。自然に消えますのでご安心ください。
電気の刺激が苦手な方やペースメーカーをお持ちの方には、手技療法や温熱療法など電気を使わない施術で対応できます。施術前の問診で遠慮なくご相談ください。
効果が出るまでの目安回数と期間
電気治療の効果が出るまでの期間は、症状と個人差によって変わります。「何回通えば治りますか?」はよく聞かれる質問ですが、一概に言えません。症状別の目安として参考にしてください。
-
急性の打撲・捻挫
1〜3回の施術から改善を実感するケースが多いです。炎症が落ち着いてきた段階で電気治療を組み合わせ、回復を促します。
-
慢性的な肩こり・腰痛
週2〜3回のペースで2〜4週間継続すると変化を感じ始める方が多いです。根本的な筋肉の硬さや血行不良を改善するには、継続的な通院が必要です。
-
リハビリ目的(筋萎縮予防)
週2〜3回を数週間以上継続することが一般的です。状態に合わせて施術内容を調整しながら進めます。
1回の施術でスッキリしたとしても、筋肉の硬さや血行不良が根本から改善されるまでは継続することをお勧めします。症状の変化を見ながら、担当者と通院ペースを相談してみてください。
かみくら整骨院の電気治療の流れ
菊川駅3分・森下駅5分のかみくら整骨院では、柔道整復師が問診から施術後のアドバイスまで一貫して担当します。初めて電気治療を受ける方も、どんな機器を使うのか・どんな感覚なのかを事前に説明しますので安心してお越しください。
- 問診(痛む部位・いつから・日常生活への影響などを確認)
- 症状に合わせた電気治療の機器を選定
- 電気治療の実施(目安10〜15分)
- 施術後の状態確認・セルフケアのアドバイス
電気の強さは患者さまの感覚に合わせてその都度調整します。刺激が苦手な方もお気軽にお申し出ください。捻挫・打撲・挫傷など急性の外傷は健康保険が適用できるケースがあります。交通事故後の施術にも対応しており、保険の適用可否は初診時にご確認いただけます。
よくある質問
- 整骨院の電気治療は保険が使えますか?
- 捻挫・打撲・挫傷など急性の外傷であれば健康保険が適用できるケースがあります。慢性的な肩こりや腰痛のみの場合は保険対象外となることが多いため、初診時にご確認ください。
- 電気治療は痛いですか?
- 施術中にピリピリとした刺激感はありますが、痛みを感じるほどの強さにはしません。強さはその都度調整しますので、不快に感じたら遠慮なくお申し出ください。
- ペースメーカーをつけていますが電気治療を受けられますか?
- ペースメーカーをお持ちの方は電気治療を受けていただけません。機器の誤作動が起こるおそれがあるためです。問診の際に必ずお伝えください。手技療法など電気を使わない施術に切り替えて対応します。
- 電気治療の刺激が苦手です。電気治療なしで施術してもらえますか?
- 可能です。電気治療は施術の一助であり、行わなくても症状の改善が大きく遅れるわけではありません。手技療法や温熱療法など、電気を使わない方法でご対応します。
まとめ
整骨院の電気治療は、鎮痛・血行促進・筋機能の改善を軸に体の回復をサポートする物理療法です。低周波・干渉波・ハイボルト・EMSと機器ごとに特性が違い、症状に合った選択が効果を高めます。ペースメーカーをお持ちの方や妊婦の方には、電気を使わない手技療法で対応します。
「電気治療を試したい」「自分の症状に合った施術が分からない」という方は、まず問診でご相談ください。かみくら整骨院(菊川駅3分・森下駅5分)では、回数券や高額契約なしで必要な施術をご提供しています。お気軽にお越しください。
かみくら整骨院 院長
神蔵 恭平
柔道整復師の国家資格を有しています。東京都葛飾区出身。高校までサッカーに打ち込み、度重なる怪我をきっかけに柔道整復師の道へ。整形外科で原因不明とされる不調に向き合い、「痛みの本当の原因」を追求してきました。日本体育大学近くの整骨院で幅広い年代・競技者の施術を経験。地元に貢献したい想いで、諦めない方の力になれる施術を大切にしています。